実家の片付け費用はいくら?一軒家・間取り別の目安と高くなる条件

実家の片付けを業者へ頼もうとすると、最初に気になるのが費用です。

一部屋だけなら数万円で済む場合がある一方、一軒家全体になると数十万円かかることもあります。

ただし、実家の片付け費用は間取りだけでは決まりません。

同じ3LDKでも、必要な物だけが残っている家と、押し入れ・物置・庭まで長年の家財が残っている家では、作業量がまったく違います。

そのため、「3LDKなら必ず30万円」のように考えるより、間取りで大まかな金額を把握し、実際の物量と作業範囲で見積もる方が現実的です。

目次

実家の片付け費用に全国共通の相場はない

実家片付けには、全国共通の公定料金や公的な平均料金があるわけではありません。

片付け会社、遺品整理会社、不用品回収会社などがそれぞれ料金を設定しています。

また、「1K 3万円〜」と表示されていても、その金額に含まれる家財量や作業内容は会社によって違います。

ここでは、2026年に公開されている複数の料金・集計情報を基に、見積もり前の金額感をつかむための目安帯として紹介します。

間取り別の片付け費用の目安

間取り 現在の公開料金から見た目安
1R・1K・1DK 約3〜12万円
1LDK・2DK 約7〜20万円
2LDK・3DK 約12〜35万円
3LDK・4DK 約17〜50万円
4LDK以上・一軒家 約22〜70万円以上

これは「全国平均」ではありません。

同じ間取りでも物量や搬出条件で金額は大きく変わります。

特に実家の場合、長年住み続けていることで、一般的な同じ間取りの住宅より家財が多いケースがあります。

一軒家では22〜70万円以上になることもある

一軒家の片付け費用が高くなりやすい理由は、部屋数だけではありません。

例えば、

  • 押し入れ
  • 納戸
  • 物置
  • 庭
  • 車庫
  • 屋根裏
  • ベランダ
  • 床下収納

など、居室以外にも家財が残っていることがあります。

4LDKの室内だけなら一定範囲に収まっていても、物置・庭・車庫まで大量の物があると、必要な車両や作業員が増えます。

そのため、一軒家では70万円を超える見積もりが出ることもあります。

反対に、本人や家族がすでにかなり整理しており、大型家具だけが残っている場合は、同じ一軒家でも金額を抑えられる可能性があります。

実家の片付け費用を決める8つの要因

1.家財の量

費用への影響が最も大きいものの一つが、処分・搬出する物の量です。

業者側から見ると、物が増えるほど、

  • 仕分け時間
  • 搬出時間
  • スタッフ数
  • 車両台数
  • 処理する量

が増えやすくなります。

間取りよりも、実際の家財量を確認することが重要です。

2.家族がどこまで仕分けるか

家族が、

  • 残す物
  • 譲る物
  • 売る物
  • 処分する物

をすでに分けている場合と、業者が一つずつ確認しながら仕分ける場合では作業量が変わります。

写真、書類、思い出の品など、家族にしか判断できない物を先に確認しておくと、業者へ任せる範囲を小さくできます。

3.作業人数と時間

大量の家財を短期間で片付ける場合は、スタッフ数を増やす必要があります。

例えば、売却や賃貸退去の日が決まっていて、一日や二日で家を空にしなければならない場合です。

期限がない場合は、自治体処分などを利用しながら数回に分ける方法もあります。

4.階段・エレベーター

大型家具や家電を搬出するときは、建物の条件も影響します。

エレベーターがない、階段が狭い、家具をそのまま運び出せない場合などは、作業時間や人員が増えることがあります。

5.駐車場所と搬出距離

実家の玄関前にトラックを停められる家と、離れた場所まで荷物を運ばなければならない家では作業量が違います。

都市部では駐車料金が必要になる場合もあります。

見積もり時には、室内だけでなく建物から車両までの経路も確認してもらいます。

6.物置・庭・車庫

一軒家で見落としやすい部分です。

室内だけを見積もってもらい、作業当日に物置や庭の大量の物が追加されると、追加料金につながる可能性があります。

片付けたい場所は最初からすべて伝えます。

7.家電など処分方法が決まっている物

すべての家財を通常の家庭ごみとして処分できるわけではありません。

テレビ、エアコン、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機などは家電リサイクル法の対象です。

そのほかにも自治体ごとに粗大ごみや持ち込みのルールがあります。

業者へ依頼する場合でも、何が料金に含まれているのか確認します。

8.清掃・解体などの追加作業

家財を運び出した後に、

  • ハウスクリーニング
  • エアコン取り外し
  • 物置の解体
  • 庭木や庭用品の撤去

などを頼むと、別料金になることがあります。

売却予定だからといって、すべての追加作業を片付け会社へまとめて依頼する必要があるとは限りません。

不動産会社へ相談してから必要な作業を決める方法もあります。

自分で片付ける場合にかかる費用

家族だけで実家を片付ければ、業者への作業料金はかかりません。

ただし、完全に無料とは限りません。

例えば、

  • 粗大ごみ処分費
  • 処理施設への持ち込み費
  • 家電リサイクル関係の費用
  • ごみ袋・段ボールなどの資材
  • レンタカー
  • 遠方の実家までの交通費
  • 宿泊費

などが必要になる場合があります。

特に遠方の実家では、「業者を使わなかったから安い」とは限りません。

何度も帰省する交通費と時間まで含めると、業者へ一部任せた方が負担を抑えられるケースもあります。

自治体を使える物は、業者へ全部任せなくてもよい

実家片付けの費用を抑えたい場合、時間に余裕があるなら自治体の処分制度を利用する方法があります。

例えば、

  • 通常の家庭ごみ
  • 粗大ごみ
  • 処理施設への自己搬入

などです。

利用方法や料金は自治体によって異なります。

また、一度に大量のごみが出る場合には通常の収集とは別のルールが設けられている自治体もあります。

実家所在地の市区町村の案内を確認します。

本人や家族が無理なく処理できる小物は自治体、大型家具や大量家財は業者、と分ける方法もあります。

買取を使う場合は、作業料金と査定額を分ける

実家には、まだ価値のある物が残っている場合があります。

例えば、

  • 比較的新しい家電
  • 貴金属
  • 時計
  • ブランド品
  • 骨董品
  • 趣味の道具

などです。

買取によって最終的な負担額が下がることはあります。

ただし、

「片付け30万円、買取10万円、支払い20万円」

のように、作業料金と買取査定額を分けて確認します。

最終支払額だけでは、他社との片付け料金や査定額を比較しにくいためです。

売却予定なら、片付け費用を払う前に確認する

実家を売却する予定なら、何十万円もかけて完全に空にする前に、不動産会社へ相談する価値があります。

一般の買主へ仲介で売る場合は、室内を整理した方が広さや状態を見てもらいやすくなります。

一方、不動産会社による買取では、家具や家財などの残置物が残った状態でも買い取るケースがあります。

この場合、売主が先に片付け業者へ費用を払う必要がないこともあります。

ただし、残置物処分費が買取価格へ反映される可能性はあります。

重要なのは、

「片付ければ必ず得」「片付けない方が必ず得」ではなく、売却方法を確認してから片付け範囲を決めることです。

売却予定なら、

  1. 貴重品・重要書類を確保する
  2. 明らかなごみだけ整理する
  3. 不動産会社へ査定・相談する
  4. 残置物をどこまで撤去する必要があるか確認する
  5. 必要な分だけ片付け業者へ依頼する

という順番も検討できます。

見積もりで確認したい項目

実家片付けの見積もりでは、総額だけを見るのではなく、次の内容を確認します。

  • 対象になる部屋・物置・庭
  • 仕分け作業
  • 梱包
  • 作業人数
  • 車両台数
  • 搬出
  • 家庭から出る廃棄物の処理体制
  • 階段・養生
  • 清掃
  • 追加料金になる条件
  • キャンセル料
  • 買取査定額

特に「一式」という見積もりの場合は、その一式に何が入っているのか確認します。

定額パック・積み放題だけで判断しない

「軽トラック積み放題○万円」「定額パック○万円」という料金は、比較しやすく見えます。

しかし、荷台へ積める高さ、スタッフ料金、階段料金、処理関係の費用などが別になる場合があります。

国民生活センターには、安価な定額パックやトラック積み放題の広告を見て依頼したところ、実際には追加料金が発生し、高額な請求になった相談が寄せられています。

したがって、パック料金を見るときも、最終的な支払総額と追加料金条件を確認します。

実家片付け費用を抑える方法

重要品と残す物を家族で先に分ける

家族にしか判断できない物を先に整理すると、業者の仕分け時間を減らせる場合があります。

自治体処分を使える物は少しずつ処分する

期限がなく、実家へ通える場合は、小さな物や粗大ごみを自治体の制度で少しずつ処分する方法があります。

全部を一度に頼まない

今後も家を使う予定なら、一部屋や大型家具だけを依頼することもできます。

売却予定なら先に不動産会社へ相談する

残置物込みで対応できる売却方法なら、高額な片付け費用を先に払わなくてよい可能性があります。

複数社へ同じ条件で見積もりを取る

料金比較では、対象場所と作業内容をそろえます。

実務上は2〜3社程度でも、料金・作業範囲・追加条件の違いを確認しやすくなります。

よくある質問

実家の片付け費用はいくらくらいですか?

2026年の複数の公開料金・集計情報を見ると、1R・1K・1DKで約3〜12万円、1LDK・2DKで約7〜20万円、2LDK・3DKで約12〜35万円、3LDK・4DKで約17〜50万円、4LDK以上の一軒家で約22〜70万円以上が一つの目安です。ただし公的な全国平均ではなく、家財量や搬出条件で大きく変わります。

一軒家まるごとの片付けはいくらですか?

4LDK以上では22〜70万円以上の公開目安が見られます。物置、庭、車庫、倉庫まで大量の物がある場合は、さらに高くなることがあります。反対に家族がかなり仕分け済みなら、料金が下がる可能性があります。

100万円以上かかることはありますか?

物量が非常に多い、大型の一軒家、物置・倉庫・庭まで大量の物がある、清掃や追加作業も含むなどの条件では、一般的な目安を大きく超える可能性があります。その場合は、見積書の作業内容と費用内訳を確認してください。

自分で片付ければ無料ですか?

業者への作業料金は不要ですが、粗大ごみ、家電処分、車両、資材、遠方なら交通費や宿泊費などが発生する場合があります。

買取を使えば費用は安くなりますか?

買取対象になる物があれば最終負担額が下がる場合があります。ただし、片付け作業料金と買取査定額を分けて確認すると比較しやすくなります。

実家を売却するなら先に全部片付けた方がよいですか?

必ずしもそうとは限りません。仲介では整理された状態が内覧しやすい一方、不動産買取では残置物を残した状態で対応できる場合があります。大きな片付け費用を払う前に、売却方法と残置物の扱いを確認してください。

不用品回収業者の見積もりは何社取ればよいですか?

複数社を比較することが重要です。2〜3社程度でも違いを確認しやすくなります。同じ対象範囲・作業内容で見積もりを依頼してください。

実家の片付け費用は「家の広さ」より「何をどこまで頼むか」で考える

実家の片付け費用を調べるとき、間取り別の相場は最初の目安になります。

しかし、実際の見積額を大きく左右するのは家財量と作業内容です。

何を家族で整理できるのか。

自治体で処分できる物はあるのか。

物置や庭まで対象にするのか。

売却予定なら、本当に先に全部処分する必要があるのか。

これらを確認してから業者へ依頼すると、不要な作業へ費用をかける可能性を減らせます。

実家片付け全体の進め方は実家の片付けガイド、業者の選び方は実家の片付け業者の選び方、実家全体の今後については実家・家財整理のガイドを参照してください。

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