永代供養の費用はいくら?合祀・個別安置の相場と追加費用

永代供養を探すと、「5万円から」「30万円」「80万円」など、かなり幅のある料金が出てきます。

これは同じ永代供養でも、遺骨を最初から他の人と一緒に納めるのか、一定期間は個別に安置するのか、納骨堂・樹木葬・墓石型のお墓を使うのかで内容が違うためです。

さらに、ホームページに表示されている価格へ、

  • 納骨料
  • 彫刻・銘板料
  • 年間管理料
  • 追加納骨費
  • 個別安置期間の延長料

などが別途必要になる施設もあります。

永代供養の費用は「掲載されている最初の金額」ではなく、契約から将来の合祀までに支払う総額で比較することが重要です。

目次

永代供養の費用は種類によって大きく違う

2026年5月時点の永代供養墓の掲載価格集計では、種類によって次のような差があります。

種類 2026年掲載価格の参考値 特徴
合祀墓 平均約15万円 最初から複数の遺骨を一緒に納める
個別型永代供養墓 平均約77万円 一定期間は個別で安置する
納骨堂 平均約80万円 屋内施設等で骨壺を収蔵する
樹木葬 平均約68万円 樹木・草花等を墓標とする
永代供養付き一般墓 平均約134万円 墓石型のお墓に永代供養を付ける

ただし、この金額は掲載プランを集計した参考値です。

すべての費用が含まれた契約実績の平均ではありません。

同じ「30万円」という表示でも、納骨・彫刻・管理料まで含む施設と、それらが別料金の施設があります。

実際の購入価格では納骨堂81.5万円・樹木葬71.7万円

2026年に公表されたお墓購入者1,267人の調査では、平均購入金額は、

  • 納骨堂:81.5万円
  • 樹木葬:71.7万円
  • 一般墓:152.0万円

でした。

これは永代供養を選んだ人だけの調査ではありません。

一方、現在の納骨堂・樹木葬では承継者不要・永代供養付きの商品も多いため、実際のお墓選びの予算感を見る参考にはなります。

最も費用を抑えやすいのは最初から合祀するタイプ

永代供養の中で費用を抑えやすいのは、個別区画を持たず、最初から合祀墓・合葬墓へ納骨する方法です。

個別の墓石や長期間の専用スペースを必要としないためです。

現行施設でも、1人10万円台から利用できる合祀墓があります。

また、料金に、

  • 永代供養料
  • 銘板
  • 彫刻
  • 管理料
  • 合同供養

まで含むプランもあります。

その場合、契約後の追加負担は比較的分かりやすくなります。

安い合祀墓には「遺骨を戻せない」という大きな違いがある

費用だけなら合祀は有力な選択肢です。

ただし、多くの合祀墓では他の人の遺骨と一緒になるため、後から特定の遺骨だけを取り出せません。

「今はお墓を持たないが、将来子どもが新しいお墓を建てる可能性がある」

「家族の気持ちがまだ固まっていない」

という場合は、数万円・数十万円の差だけで最初から合祀を選ばない方がよい場合があります。

一定期間個別に安置する永代供養は高くなる

一定期間は本人・夫婦・家族ごとに遺骨を分けて安置し、その後に合祀するタイプがあります。

この場合は個別スペースを一定期間確保するため、最初から合祀するプランより高くなる傾向があります。

実際の施設でも、

  • 3年間個別
  • 7年間個別
  • 13年間個別
  • 23回忌まで個別
  • 33回忌まで個別

など複数プランが用意されています。

個別安置期間が長いほど費用が上がる例もある

例えば、同じ1人用の永代供養でも、

  • 3年間個別:30万円
  • 7年間個別:45万円
  • 13年間個別:60万円

というように、個別安置期間によって価格を変えている実例があります。

別の施設でも、7回忌・13回忌・23回忌・33回忌と個別期間が長くなるにつれて基本料金が上がるプランがあります。

「33年の方が安心そう」という理由だけで長期プランを選ばず、家族が個別にお参りしたい期間を考えます。

表示されている永代供養料だけで終わるとは限らない

永代供養の見積もりでは、少なくとも次の項目を確認します。

費用項目 確認すること
永代供養料 将来の管理・供養に対する料金
使用料・区画料 個別スペースの使用権が含まれるか
墓石・プレート 表示価格に含むか
彫刻・銘板 氏名等の刻字が別料金か
納骨料 納骨作業時に別途必要か
年間管理料 毎年必要か、いつまで必要か
追加納骨料 家族を後から追加した場合の料金
期間延長料 個別安置期間を延ばせるか
法要・読経 納骨法要等が別料金か

墓石・プレート代が別料金になることがある

個別型の永代供養墓では、「永代供養30万円」と表示されていても、個別区画へ置く石碑・プレート代が別の場合があります。

例えば、個別永代供養墓の基本料金とは別に25万円程度からの墓石代を設定している現行施設があります。

このケースでは、

永代供養基本料 + 墓石・プレート + 必要な追加費用

が実際の初期費用になります。

「基本料金32万円だから30万円台で契約できる」とは限りません。

彫刻料・銘板料が込みか別か確認する

氏名や戒名などをプレート・銘板へ刻む料金も施設によって違います。

基本料金に含む施設があります。

一方で、彫刻料を別途設定している施設もあります。

夫婦・家族で複数人を納骨する場合には、追加彫刻費が発生するかも確認します。

納骨料も別料金になることがある

契約費用を払った後、実際に骨壺を納めるときに納骨手数料が必要になる施設があります。

特に生前契約の場合、

契約時の費用

と

数年後に実際に納骨するときの費用

が別のタイミングになります。

生前契約では「今払う金額」だけでなく、「納骨時に家族がいくら支払うのか」も確認しておきます。

永代供養でも年間管理料が必要な場合がある

「永代供養=年間管理料なし」と思われやすいですが、すべての商品がそうではありません。

例えば、

  • 年間管理料なし
  • 納骨後は管理料なし
  • 生前契約中だけ年間管理料が必要
  • 個別安置期間中は年間管理料が必要
  • 将来分を永代管理料として一括払い

などがあります。

厚生労働省の墓地管理に関する指針でも、永代供養料について、将来の管理料を一括前払いするような性格を持つ場合があると説明されています。

「管理料なし」はいつからなのか確認する

「管理料不要」と表示されていても、契約期間すべてが無料とは限りません。

例えば、生前契約中だけ年間管理料が必要で、納骨後は不要という商品があります。

逆に、個別区画を維持している間は毎年管理料が必要で、合祀後に不要になる商品もあります。

確認したいのは、

  • 契約直後から不要か
  • 本人が亡くなるまで必要か
  • 個別安置期間中は必要か
  • 最後の納骨後は不要か

です。

夫婦・家族で使う場合は納骨人数で費用が変わる

永代供養には、

  • 1人用
  • 夫婦2人用
  • 3人・4人用
  • 家族用

などがあります。

同じ施設でも、納骨人数が増えるほど基本料金が高くなる場合があります。

また、契約人数を超えて後から家族を追加する場合、1人ごとに追加供養料が発生する施設もあります。

現行の施設でも、規定人数を超える追加納骨について数万円〜十数万円単位の追加料金を設定している例があります。

夫婦で利用するなら「最後の納骨から何年」を確認する

夫婦・家族向けの個別型では、合祀までの期間を、

  • 最初の人を納骨した日
  • 最後の人を納骨した日
  • 契約日

のどこから数えるかで実際に利用できる期間が大きく違います。

例えば「最後の納骨から13年」なら、夫婦の2人目が後に亡くなった場合でも、その納骨後から13年間個別で利用できることになります。

料金だけでなく、期間の起算点を確認します。

個別安置期間を延長すると追加料金がかかる場合がある

一定期間後に合祀される永代供養でも、希望すれば個別期間を延長できる商品があります。

この場合、延長料金が別途必要になることがあります。

契約時には、

  • 延長できるか
  • 何年単位で延長するか
  • 延長料はいくらか
  • 誰が延長手続きをするのか

まで確認します。

樹木葬の平均購入額は2026年調査で71.7万円

2026年のお墓購入者調査では、樹木葬の平均購入金額は71.7万円でした。

樹木葬には、

  • 最初から合同で埋葬するタイプ
  • 家族・夫婦単位の個別区画
  • 一定期間後に合祀するタイプ

があります。

同じ「樹木葬」でも価格差があるため、永代供養条件まで確認します。

納骨堂の平均購入額は2026年調査で81.5万円

同じ2026年調査では、納骨堂の平均購入金額は81.5万円でした。

納骨堂には、

  • ロッカー型
  • 仏壇型
  • 墓石型
  • 自動搬送型

などがあり、設備によって価格が違います。

また、個別使用期間が終了すると合祀される契約もあります。

建物型の施設では管理料が必要なケースもあるため、初期費用だけで判断しません。

永代供養付き一般墓は100万円を超えることもある

「承継者はいらないが、従来型の墓石のお墓を持ちたい」という人向けに、永代供養付き一般墓があります。

墓石を建てるため、合祀墓や集合型の永代供養墓より初期費用が高くなる傾向があります。

2026年5月時点の掲載価格集計では、永代供養付き一般墓の平均掲載価格は約134万円でした。

一般墓に近い見た目と、将来の墓じまい・永代供養までを組み合わせた商品もあります。

永代供養の総額はこう計算する

比較するときは、次のように計算します。

契約時の基本料金 + 墓石・プレート等 + 彫刻料 + 納骨料 + 管理料 + 追加納骨費 + 延長料 + その他必要費用

例えば、基本料金が40万円でも、

  • プレート:20万円
  • 彫刻:5万円
  • 納骨:3万円

が別なら、初期支払額は68万円になります。

さらに年間管理料が必要なら、その期間分も加えて比較します。

これは費用項目を理解するための計算例であり、特定施設の料金ではありません。

墓じまいから永代供養へ移す場合は費用を2つに分ける

現在あるお墓を墓じまいして永代供養へ移す場合は、

現在のお墓を閉じる費用

と

新しい永代供養先の費用

を分けます。

現在のお墓を閉じる費用

  • 墓石撤去
  • 基礎・外柵撤去
  • 整地
  • 遺骨取り出し
  • 必要に応じ寺院関係費用
  • 改葬関係の書類費用

新しい永代供養先

  • 永代供養料
  • 区画・墓石等
  • 納骨料
  • 彫刻料
  • 管理料

「永代供養が20万円だから墓じまい全体も20万円」という計算にはなりません。

永代供養の費用を抑える方法

最初から合祀でもよいか考える

費用を最も抑えやすい方法の一つです。

ただし、遺骨を後から取り出せない場合があるため、価格と引き換えに失う選択肢も理解します。

必要以上に長い個別期間を選ばない

3年・7年・13年・33年と期間が長くなるほど料金が上がる商品があります。

家族がお参りする期間として本当に何年必要か考えます。

最初に納骨予定人数を決める

1人用を契約し、後から追加するより、最初から夫婦・家族プランを選んだ方が条件に合う場合があります。

「管理料なし」の条件を確認する

納骨後だけ無料なのか、契約時から無料なのかで総額は変わります。

表示価格に含まれる項目を確認する

彫刻・納骨・墓石等が込みの商品と別の商品を、表示価格だけで比較しません。

費用比較では「込み・別・不要」で表にする

複数施設を比較するなら、次のように整理します。

項目 A施設 B施設 C施設
基本料金 確認 確認 確認
個別期間 確認 確認 確認
墓石・プレート 込み/別 込み/別 込み/別
彫刻 込み/別 込み/別 込み/別
納骨料 込み/別 込み/別 込み/別
年間管理料 金額・期間 金額・期間 金額・期間
追加納骨 金額 金額 金額
延長料 金額 金額 金額
合祀後の取出し 可/不可 可/不可 可/不可

この比較なら、表示価格が一番安い施設と、最終的な総額が一番安い施設が違う場合も見つけやすくなります。

安い永代供養ほど悪いわけではない

最初から合祀するタイプは、個別スペースを長期間確保しないため低価格にしやすい合理的な仕組みです。

費用を抑えたい人や、個別墓を必要としない人には適しています。

問題なのは「安いこと」ではなく、

  • なぜ安いのか
  • いつ合祀されるのか
  • 合祀後に何ができなくなるのか

を理解せず契約することです。

高い永代供養なら良いとも限らない

一方、100万円を超える個別型や墓石型だから必ず良いとも限りません。

家族が求めているのが、

  • 承継者不要
  • 管理負担を残さない
  • アクセスしやすい
  • 数年間だけ個別でお参りできればよい

という条件なら、高額な墓石型が必要ない場合があります。

予算ではなく、必要な条件から形式を絞ります。

契約前に確認したい費用チェックリスト

  • 表示価格は1人分か家族分か
  • 永代供養料を含むか
  • 墓所・区画使用料を含むか
  • 墓石・プレート代を含むか
  • 彫刻・銘板料を含むか
  • 納骨手数料を含むか
  • 年間管理料はいくらか
  • 管理料はいつまで必要か
  • 個別安置期間は何年か
  • 期間の起算点はいつか
  • 延長できるか
  • 延長料はいくらか
  • 追加納骨はいくらか
  • 何人まで納骨できるか
  • 合祀へ移すときに別料金が必要か
  • 法要・読経が必須か
  • 契約解除・返金条件を確認したか

よくある質問

永代供養の費用はいくらですか?

種類によって大きく違います。2026年5月時点の掲載価格集計では、合祀墓は平均約15万円、個別型永代供養墓は約77万円でした。納骨堂や樹木葬などを含め、個別期間・人数・追加費用によって総額は変わります。

合祀墓はいくらくらいですか?

2026年5月時点の掲載価格集計では平均約15万円でした。ただし数万円から数十万円まで幅があり、彫刻・納骨等を含むかも施設によって違います。

個別型永代供養はいくらですか?

同じ掲載価格集計では平均約77万円でした。ただし個別安置期間、墓石・プレート、人数によって大きく異なります。

永代供養なら年間管理料は不要ですか?

不要な商品は多くありますが、すべてではありません。個別安置期間中、生前契約中などに年間管理料が必要な施設もあります。

納骨料や彫刻料は別ですか?

施設によります。永代供養料へすべて含む商品もあれば、墓石・彫刻・納骨料等が別料金の商品もあります。

13年と33年では料金が違いますか?

期間が長いほど価格が上がる商品があります。ただし全国共通の価格差はありません。各施設のプランを確認してください。

家族を後から追加すると費用はかかりますか?

追加1人ごとに永代供養料・追加納骨料を設定している施設があります。契約時の収容人数と追加料金を確認してください。

個別期間を延長できますか?

延長できる商品がありますが、延長不可の商品もあります。延長可能期間と料金を契約前に確認します。

墓じまいから永代供養へ移す場合はいくらですか?

新しい永代供養先の料金だけでなく、現在のお墓の撤去・整地・遺骨取り出し等の墓じまい費用が別途必要です。2つを分けて総額を計算してください。

永代供養の費用は「何万円から」ではなく「最後までいくら」で選ぶ

永代供養は、最初から合祀するなら比較的費用を抑えられます。

一定期間個別に安置する。

家族で利用する。

墓石やプレートを設置する。

個別期間を長くする。

こうした条件を加えるほど費用は上がりやすくなります。

さらに、表示価格へ彫刻料・納骨料・管理料・追加納骨費などが含まれているかで、最終金額も変わります。

そのため、最安価格だけを並べるのではなく、

基本料金+必要な追加費用+将来発生する費用

まで計算して比較します。

そして費用差と同時に、いつ合祀されるのか、合祀後に遺骨を取り出せるのかも確認してください。

お墓・供養全体の整理についてはお墓・供養のガイドも参照してください。

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