不用品回収サービスを検索すると、「おすすめ○選」「格安ランキング」「トラック積み放題」など、多くの比較ページが出てきます。
ただし、不用品回収は、単純に料金が安い会社を上から順番に選べばよいサービスではありません。
特に実家の家具や生活用品を「ごみとして処分したい」のか、「まだ使える物としてリユースしてもらいたい」のかによって、利用すべきサービスが変わります。
家庭から出た廃棄物を収集・運搬する場合には、市区町村の一般廃棄物処理業の許可や委託等が関係します。一方、まだ使用可能な家具や家電をリユース目的で引き取るサービスでは、古物商許可を持つ事業者を比較できる仕組みもあります。
この記事では、2026年9月時点で公式情報を確認できるサービスの中から、用途の異なる4候補を比較します。
順位は付けません。住んでいる地域、家財の状態、処分したい物によって適した選択肢が変わるためです。
不用品回収のおすすめ候補を用途別に比較
| サービス | 向いているケース | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 不用品回収相談所 | 家庭ごみとして処分したい家財が多い | 地域の一般廃棄物収集運搬業許可業者を中心に紹介 | 対応状況は地域ごとに確認が必要 |
| 片付け堂 | 実家一軒・遺品整理・生前整理までまとめて相談したい | 複数地域に店舗があり、片付けから回収まで相談しやすい | 店舗・市町村によって対応内容が異なる |
| ミツモア | まだ使える家具・家電を複数事業者で比較したい | 最大5社の料金・口コミを比較できる | ごみとして廃棄する物ではなく、リユース可能品が中心 |
| くらしのマーケット | リユース可能な家財を料金と口コミで細かく比較したい | 地域の事業者を料金・口コミで選べる | 廃棄物処分ではなく、リユース可能品の回収が中心 |
最初に確認したいのは、「どのサービスが有名か」ではなく、処分したい物が廃棄物なのか、まだ使える物なのかです。
家庭ごみとして捨てたいなら、許可・委託の確認を優先する
壊れた家具、使用できない生活用品、大量の家庭ごみなどを廃棄物として処分したい場合は、自治体のルールが基本になります。
家庭から出る廃棄物を収集・運搬できるのは、市区町村の一般廃棄物処理業の許可を受けた事業者や、市区町村から委託された事業者などです。
そのため、家庭ごみの処分を目的に民間サービスを使う場合は、
- 今回の地域で誰が収集・運搬するのか
- その会社が市区町村の許可・委託等を受けているか
- 片付け会社と収集運搬会社が別なら、どのように連携するのか
を確認します。
産業廃棄物収集運搬業の許可や古物商許可だけで、家庭ごみを自由に収集できるわけではありません。
まだ使える物ならリユース系の比較サービスも使える
一方、ソファ、ベッド、家電、趣味用品など、まだ使用できる物であれば、リユースを前提としたサービスを利用できる場合があります。
この場合は、
- 引き取り料金
- 口コミ
- 対応日
- 階段作業
- 家具解体
- 買取可能性
などを比較して依頼先を選びやすくなります。
ただし、「不用品回収」という同じ名称で掲載されていても、サービスによっては廃棄物を処分するものではありません。
壊れて再利用できない家具や一般家庭ごみまで同じ条件で持っていってもらえると考えないようにします。
不用品回収相談所|家庭ごみの処分先を自分で探すのが難しい人向け
不用品回収相談所は、地域の不用品回収業者を紹介するサービスです。
公式サイトでは、市町村が発行する一般廃棄物収集運搬業の許可を取得した事業者を中心に紹介するとしています。
許可業者の加盟が難しい地域については、片付け専門事業者と許可業者が連携して作業する仕組みも案内されています。
向いている人
- 実家一軒分など処分品が多い
- 壊れている物も多く、リユースだけでは片付かない
- 地域の一般廃棄物許可業者を自分で探すのが大変
- 分別や搬出もまとめて相談したい
- 一社ずつ電話する手間を減らしたい
確認したい点
紹介サービスであっても、申込前には今回の地域で実際に作業を行う会社名と、廃棄物を収集・運搬する会社を確認します。
また、不用品回収相談所は複数社を一覧で比較する仕組みではなく、条件に合う業者を選定して紹介する形式です。
自分で3社程度を見比べたい人は、紹介された会社だけで即決せず、必要に応じて別ルートでも見積もりを取る方法があります。
片付け堂|実家一軒・遺品整理・生前整理までまとめたい人向け
片付け堂は、不用品回収だけでなく、遺品整理、生前整理、ゴミ屋敷清掃などを扱う全国展開のサービスです。
実家一軒分を整理する場合は、単に家具を運び出すだけでなく、
- 仕分け
- 大型家具の搬出
- 買取
- 遺品整理
- 生前整理
- 清掃
などをまとめて相談できることがあります。
向いている人
- 実家一軒をまとめて片付けたい
- 家財の量が多い
- 遺品整理や生前整理も同時に相談したい
- 自分では家具を搬出できない
- 買取できる物も確認したい
対応エリアは必ず確認する
一般廃棄物の許可は全国共通ではなく、市町村ごとの制度です。
同じブランド名の店舗であっても、実家所在地で何をどこまで対応できるかは確認する必要があります。
公式サイトには郵便番号による対応エリア確認機能があるため、最初に実家所在地を入力して確認するとよいでしょう。
東京23区では特に注意する
東京23区は、他地域と同じ感覚で「一般廃棄物収集運搬業の許可を持つ民間業者を探せばよい」と考えると分かりにくい地域です。
片付け堂の公式FAQでも、東京23区については家庭ごみの回収に関して他地域とは異なる扱いになっていることを案内しています。
そのため、東京23区で家庭から出る粗大ごみ等を処分する場合は、まず各区の清掃事務所や粗大ごみ受付の案内を確認します。
民間の片付けサービスを利用する場合でも、業者が何を行い、最終的な家庭ごみの収集・処理をどのように行うのか確認してください。
ミツモア|まだ使える家具・家電を最大5社で比較したい人向け
ミツモアは、地域や依頼内容を入力すると、複数の事業者から見積もりを受け取って比較できるサービスです。
料金だけでなく、過去の利用者の口コミも確認できます。
実家の片付けで、まだ利用できる家具・家電がまとまって残っている場合には比較しやすいでしょう。
向いている人
- 複数社から見積もりを取りたい
- 料金と口コミを同じ画面で比較したい
- まだ利用可能な家具・家電が中心
- オンラインでやり取りしたい
- 買取・リユースの可能性がある物を手放したい
「ごみ処分サービス」ではない点に注意
ミツモアの公式案内では、不用品回収を「使い道のある不用品をリユース目的で回収するサービス」としています。
つまり、
- 生ごみ
- 通常の家庭ごみ
- 再利用できない物
などを、一般廃棄物としてまとめて捨てるためのサービスとは分けて考える必要があります。
実家一軒に「売れる物・再利用できる物」と「完全な廃棄物」が混在している場合、ミツモアだけですべて処理できるとは考えない方がよいでしょう。
くらしのマーケット|料金・口コミから地域の事業者を選びたい人向け
くらしのマーケットでは、地域の不用品回収サービスを料金・口コミなどから比較できます。
軽トラック、2トントラックなどの区分で探せるため、家財量をイメージしながら比較しやすい点が特徴です。
向いている人
- 地域の事業者を自分で比較したい
- 口コミ件数・評価も重視したい
- 事前に料金を確認したい
- 大型の家具・家電をまとめて手放したい
- リユース可能な物が中心
こちらもリユース可能品が基本
くらしのマーケットの不用品回収カテゴリーでは、作業内容を「リユース可能なものの回収」としています。
地域別ページでも、ごみとして処分したい物については地域の粗大ごみ回収を利用するよう案内されています。
そのため、「家にあるごみを全部トラックに積んでもらえるサービス」と考えないことが重要です。
4候補はどのように使い分ける?
| 状況 | 検討しやすい方法 |
|---|---|
| 壊れた家具・生活ごみまで大量に処分したい | 自治体の許可・委託業者を確認。不用品回収相談所なども候補 |
| 実家一軒を仕分けから任せたい | 片付け堂など家財整理・遺品整理まで扱うサービス |
| まだ使える家具・家電を複数社比較したい | ミツモア |
| リユース品を料金・口コミで細かく選びたい | くらしのマーケット |
| 家具が数点だけで自力搬出できる | まず自治体の粗大ごみを確認 |
おすすめサービスでも、申込前に5項目を確認する
1.今回の物を本当に回収できるか
「不用品回収」と書かれていても、すべての物を回収できるとは限りません。
事前に、
- 家具
- 家電
- 壊れた物
- 生活ごみ
- 家電リサイクル法対象品
- 庭や物置の物
など、実際に処分したい物を伝えます。
2.廃棄物なら誰が収集・運搬するか
廃棄物として処分する物がある場合は、一般廃棄物の収集運搬を誰が行うのか確認します。
片付け会社と許可業者が別の場合もあります。
会社名や処理の流れを説明してもらうと確認しやすくなります。
3.見積もりに何が含まれるか
最低料金だけで比較せず、
- 車両費
- 作業員
- 搬出
- 階段作業
- 家具解体
- 出張
- 駐車
- 処分
- 家電関連費用
まで確認します。
4.追加料金が発生する条件
「追加料金なし」と書かれていても、申込時に伝えた物量を超えた場合など、条件によって料金が変わる可能性があります。
どの条件から追加費用が発生するのかを事前に確認します。
5.キャンセル条件
複数社を比較する場合、見積もり後に断ることがあります。
見積もりだけなら無料なのか、いつからキャンセル料が発生するのか確認しておきましょう。
料金だけなら自治体処分の方が合うこともある
不用品回収サービスは、自宅からの搬出や短期間での作業など、人手を使うサービスです。
そのため、家具が数点だけで、自分で指定場所へ搬出でき、収集日まで待てるのであれば、自治体の粗大ごみの方が適している場合があります。
逆に、
- 一軒家いっぱいに物がある
- 大型家具を運べない
- 遠方の実家
- 退去・売却期限がある
- 仕分けから必要
といった場合は、料金だけではなく、自分たちで作業する時間・交通費・体力まで含めて比較します。
一軒家なら最初から「軽トラック○円」で決めない
実家一軒分の場合、トラック料金だけで正確な費用を判断するのは難しくなります。
押入れ、物置、庭、納戸などに荷物があると、写真だけでは物量を把握できないこともあります。
大量の家財がある場合は、
- 現地見積もり
- 写真・動画による概算
- 追加料金条件
を確認し、できれば同じ条件で複数の候補を比較します。
「積み放題」「定額パック」は総額を確認する
トラック積み放題や定額パックそのものが問題というわけではありません。
ただし、広告で表示された料金とは別に、処分費、作業費、人員費などが加算され、想定より高額になるトラブルは過去に行政からも注意喚起されています。
申込時には、
「この荷物をこの条件で依頼した場合、最終的に支払う総額はいくらですか?」
と確認すると比較しやすくなります。
一括比較サービスは「最安値だけ」を選ばない
複数の事業者から見積もりが届くサービスは便利ですが、一番安い会社を自動的に選ぶ必要はありません。
比較するのは、
- 料金
- 口コミ
- 回収対象
- 追加料金
- スタッフ人数
- 作業範囲
- キャンセル条件
- 廃棄物処理が必要な場合の収集運搬体制
です。
同じ「2万円」でも、家具解体や階段作業が含まれる会社と含まれない会社では条件が違います。
実家の売却予定があるなら、不用品回収を先に契約しない方がよい場合もある
実家を売却する予定なら、家財をすべて撤去してからでなければ査定できないとは限りません。
不動産会社や売却方法によっては、残置物がある状態で相談できる場合があります。
家一軒分の片付けは高額になる可能性があるため、売却が決まっている場合は、
- 家財をどこまで撤去する必要があるか
- 残置物がある状態でも査定できるか
- 売却後に処分する方法があるか
を不動産会社へ確認してから片付け費用をかける方法もあります。
遺品整理が必要なら、不用品回収だけで進めない
親が亡くなった後の実家で、まだ仕分けをしていない場合は注意が必要です。
家具や段ボールの中に、
- 通帳
- 印鑑
- 現金
- 保険関係書類
- 不動産関係書類
- 貴金属
- 写真
- 形見
などが残っている可能性があります。
この状態で「全部不用品」として回収してもらうより、家族で確認するか、遺品整理として仕分けから対応できるサービスを検討します。
高額請求されたときは、その場で支払わない選択もある
広告や事前説明と大きく違う金額を作業後に請求され、納得できない場合は、その場で要求された金額をすぐ支払わず、消費生活センターへ相談する方法があります。
消費者ホットライン「188」から最寄りの消費生活センターにつながります。
また、見積もりのために自宅へ呼んだ事業者とその場で契約した場合など、契約の経緯によっては訪問販売のクーリング・オフが適用できる可能性があります。
よくある質問
不用品回収はどこがおすすめですか?
何を処分するかによって異なります。家庭ごみとして廃棄する物が多いなら、市区町村の許可・委託業者を確認できるルートが基本です。まだ使える家具・家電を手放すなら、ミツモアやくらしのマーケットのようなリユース系比較サービスも候補になります。
不用品回収相談所と比較サイトは何が違いますか?
不用品回収相談所は、条件を聞いたうえで地域の業者を選定して紹介する形式です。ミツモアやくらしのマーケットは、複数の事業者を利用者自身が料金・口コミなどから比較する形式です。また、後者はリユース可能品を中心としたサービスなので、廃棄物処分とは分けて考えます。
ミツモアで家庭ごみを全部捨てられますか?
ミツモアの公式案内では、不用品回収はリユース目的のサービスとされています。一般家庭ごみや再利用できない物を廃棄物としてまとめて処分するサービスとは異なります。
くらしのマーケットなら粗大ごみを何でも回収してもらえますか?
くらしのマーケットの不用品回収カテゴリーも、リユース可能な物の回収が基本です。ごみとして処分する物については自治体の粗大ごみ制度等を確認してください。
一般廃棄物の許可がある業者なら全国どこでも依頼できますか?
一般廃棄物処理業の許可は市区町村単位で考える必要があります。ある地域で許可を持つ会社だからといって、全国どこでも家庭ごみを収集できるわけではありません。実家所在地での対応を確認します。
不用品回収は何社くらい比較すればよいですか?
決められた社数はありません。家一軒分など高額になりそうな場合は、同じ作業条件で複数社を比較すると、料金と作業範囲の違いを把握しやすくなります。
一番安い会社を選べばよいですか?
最安値だけでは判断できません。作業範囲、追加料金、搬出条件、処理方法、キャンセル条件まで比較します。広告料金が低くても、当日に追加費用が発生すれば最終金額は変わります。
無料回収ならお得ですか?
無料という表示だけで安全・危険を判断することはできません。再利用価値のある物を無料で引き取れる場合もあります。一方、無料や低額の広告から高額請求につながった相談もあるため、作業前に最終支払額を確認してください。
おすすめは「会社名」より先に「処分方法」を決める
不用品回収で失敗しにくくするには、最初からランキング1位の会社を探すのではなく、自分の家財がどのルートに該当するかを決めます。
流れは次のように考えると分かりやすくなります。
- 自治体で処分できる物を確認する
- まだ使える物と廃棄物を分ける
- 売れる物は買取を検討する
- 家庭ごみの大量処分なら許可・委託業者を確認する
- リユース可能品なら比較サービスを利用する
- 同じ条件で料金・口コミ・作業範囲を比較する
- 追加料金とキャンセル条件を確認する
- 納得してから契約する
実家一軒を整理する場合は、不用品回収だけでなく、その後に家を売るのか、保有するのか、解体するのかによって必要な作業が変わります。
家財と不動産をまとめて整理する場合は、実家じまいの全体像から順番を確認してから、片付け費用をかけると無駄を減らしやすくなります。
参考にした情報
- 環境省「廃棄物の処分に『無許可』の回収業者を利用しないでください!」
- 国民生活センター「不用品回収事業者に依頼したら高額な請求を受けた」
- 消費者庁「定額パック等を表示する不用品・粗大ごみ回収サービスへの注意喚起」
- 不用品回収相談所 公式サービス案内
- 片付け堂 公式サービス案内・FAQ
- ミツモア 不用品回収 公式案内
- くらしのマーケット 不用品回収 公式案内